グループホームで働くやりがい

向いている人

グループホームに限った話ではありませんが、介護施設で働く際に意識すべきなのが人と人との関わり合いがカギになる点です。スタッフと利用者、利用者同士、スタッフ同士の関わり合いが非常に重要です。立場の違いからすれ違いが生じることもありますが、その際にもしっかりコミュニケーションを取って対応しなければなりません。仕事として利用者の介護をするわけですが、そこには必ず思いやりの心が求められます。規模の大きい介護施設だと、仕事に追われて決められた業務をこなすのに精いっぱいになってしまうことも少なくありません。個人の意見が反映されない環境に苛立ち、思い描いていた介護ができないことに失望する人もいるでしょう。しかし、グループホームは少人数の介護施設です。そういった煩わしさはありません。そのため、利用者としっかり向き合って介護を提供したいと考える人におすすめの職場です。
グループホームにはある程度自立した生活を送れる高齢者が集まっています。しかし、認知症を患っているので見守りは不可欠です。注意を怠ることなく、日々の暮らしを支えていかなければなりません。何ごとに対しても我慢強く受け止め、対処できる人に向いています。また、身内が認知症になったことをきっかけに認知症ケアに興味を持ち、グループホームで働き始めたという人も多いようです。

グループホームならではのやりがい

「誰かの役に立っている」と実感できる瞬間が多く、それがやりがいにつながります。グループホームの介護はマニュアル化されていない部分も多く、利用者の状況に応じて臨機応変に対処していきます。一緒に料理をしたり、掃除をしたり、身近な距離で利用者と過ごせるのはグループホームならではの強みであり、メリットでもあります。規模の大きい介護施設だとそうはいきません。時間ごとに細かくスケジュールが決められており、それに沿って機械的に働かなければならないケースも少なくありません。グループホームなら利用者の要望を汲み取った介護を提供できます。利用者の笑顔をより近くで見ることができるでしょう。
また、利用者の生活歴はそれぞれ異なります。良好な関係を維持するためには常に笑顔を意識して寄り添う姿勢が求められますが、そうした努力は必ず報われてやりがいにつながります。他の介護施設とグループホームの大きな違いは、利用者の人数です。少人数なので、自ずとアットホームな雰囲気になります。そういった雰囲気が好きな人にはおすすめの職場です。逆にいえば、密な人間関係が苦手な人には向いていません。自分に合うと思うのであれば、この機会に転職を検討してみてはいかがでしょうか。