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どのような働き方なのか
グループホームの勤務体制ですが、日勤帯の場合は利用者3人に対して介護士が1人必要です。夜勤帯は宿直でない介護士を1人以上配置することが義務付けられています。医療的ケアの機会が少ないので基本的に看護師はいませんが、施設によっては常駐しているケースもあります。
勤務時間は主に4つで、早出、日勤、遅出、夜勤に分けられます。一例ですが、早出は「7:00~16:00」、日勤は「9:00~18:00」、遅出は「11:00~20:00」、夜勤は「17:00~9:00」といった具合です。早出は利用者の起床サポートと朝食準備が勤務のスタートとなります。遅出は就寝準備までが業務範囲です。夜勤は利用者が就寝した後の巡回や、トイレが必要な高齢者の排せつ介助などを行います。小規模のグループホームで働く場合、夜勤を1人で担うことがあります。そのため、資格を保有していることを採用条件としているケースも少なくありません。最近は、夜勤のみで働く夜勤専従スタッフを雇用している職場も増えてきました。1回の勤務の給料が高く勤務回数が少ないといったメリットがあるので、自分のライフスタイルに合うのであればおすすめの働き方です。ただし、夜勤専従は非常勤で雇用されることが多いので注意してください。夜勤専従を選ぶ人はダブルワークをしているケースも多いようです。メリット・デメリットを加味した上で自分に合った働き方を選びましょう。
介護事業経営調査委員会の調査結果によると、グループホームで働く介護士の平均給与額は2018年9月の時点で月26万6,320円、非常勤だと月18万410円です。時給で働く場合は、同時点で時給1,312円、非常勤だと時給1,200円です。一方、介護士全体の平均給与額は月30万970円、非常勤だと月20万9,470円で、時給で働く場合は時給1,290円、非常勤だと時給1,332円です。なお、こちらはあくまで平均値であり、経験年数や資格の有無によっても金額は変わります。
グループホームの運営母体は民間企業だけでなくNPO法人や社会福祉法人など多岐に渡ります。そのため、福利厚生や待遇は施設によって異なる部分が大きいです。例えば、社会福祉法人が運営母体の場合は国からの補助があるため、手当が充実しています。一方、民間企業であっても複数の老人ホームを経営しており規模が大きい場合、福利厚生や待遇も充実している可能性が高いです。運営母体の規模や施設の方針によって変わってくる部分なので、転職の際は条件面をしっかり確認しておきましょう。